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秋田へ引っ越ししました。秋田市仁別にてスタジオ“nesta”整備中。 陶芸家田村一の日常、夢想、備忘録などなど.文章を書くのが苦手な作者のための練習帳.


by tebokehandmade

轆轤考と舞踏

ルーシー婆のロクロみたく多少のズレなんていんじゃないってロクロがひきたい。

ルーシー婆の場合、ズレたらそこからさらにズラしてひいてく。だからズレが連続していくから、見ていて曲芸みたいなロクロになる。多分あの婆ちゃん芯出すことなそんな拘らない。泰蔵さんはズレたとこをどんどん上に持ってく。だから口縁をあんだけゆっくりつくってく。ふたりともロクロすごく巧い。まるで踊ってるみたいに見える。


自分はまだ、ふたりのロクロに比べるまでもないけど、ロクロ=ダンスというコンセプトは最近実感ますます実感できてきてる。まず左足が支点になって重心が中心から左側に移動。それとともに右手は上に。左手は力入れるでもなくふんわり回転体支える。右足は右手とリニアに回転を追いかける。自分は左は左、右は右で連動してくからナンバ走りみたいなもんか。


難しいのは、これを意識的に無意識な動きの連動でしないといけない。これがうまくいくと淀みないものが出来ることが多い。結果、同じように見えても、自分には各々全然違ってて良し悪しは厳然として存在する。結局その良し悪しは身体の動きに起因することに。


こんなことを考えてくとロクロはダンスの一種じゃないのかってどんどん気がしてく。以前、この話を舞踏家の弟にしたら妙に納得してた。ロクロひくときはほぼ地に足付けない空中ダンス。としたら、過程を記述したダンス譜はできてきた作品。コレオグラフか。おぉキレイに纏まった。




hahahaji
by tebokehandmade | 2010-07-14 02:09